新しい機能をお客様にご提案する為に、まずは社内に試作品を作って、実際に社内で運転し、使い込んでみます。
アイデアは良くても、実際に作ってみるとあっちこっちに不具合があり、現場で一つ一つ解決策を考えて修正を重ねていきます。新しく巻取機械をご購入頂く場合には、試作品をお客様に実際にご使用頂いたり、試作機で一緒に運転して納入後の結果を確認しながら進めます。ですから、社内には試作品と試作機がいっぱいあります。
紙、フィルム、アルミ、不織布等…これらの素材は製造ラインから出てくる時、長い帯状です。
加工や運搬のために巻取らなければなりません。この巻取る機械(スリッター)をつくっているのが片岡機械です。
60年の歴史と実績があります。
食品包装例
ラーメン袋、スナック菓子の包装、ハム、ソーセージ、ラップフィルム
電気自動車の電池、
携帯の電池
アルミ外装、電極、絶縁テープ
粘着テープ
マスキングテープ、電気絶縁テープ
薄型テレビ
画面、セラミックコンデンサ
紙
選挙のポスター、ラミネートはがき、離型紙
仕事は、切って巻くだけです。しかし、硬く巻いても、柔らかく巻いてもいけません。
切り口もバリや粉がでない工夫が必要です。
最後まで、無駄なく使える品質が求められます。
● 厚さ 1.5μm ~ 3mm
コンデンサ用フィルム ~ ペットボトル用シート
● 幅 2.5mm ~ 8,700mm
電気絶縁・電子装置用テープ ~ PET・OPP食品・一般包材用フィルム
● 巻取張力 40g ~ 2,400kg
10mm幅絶縁フィルム~厚さ2mmのアルミ板
例1.
8m幅スリッターの巻取り
8m幅スリッターの巻取り
フィルムメーカでは3~8mの幅でプラスチックフィルムを成膜します。
1次スリッターは、例えば8m幅のロールから印刷機などの幅に合わせて1mくらいの幅の製品ロール8本に1次スリットします。そのロールが印刷された後、今度は袋のサイズに合わせて2次スリットされます。
フィルムメーカ向けの1次スリッターと、印刷メーカ向けの2次スリッターの両方を製作しています。
例2.
15mm×40丁の紙テープ
紙の粘着テープ
紙の粘着テープは、紙の原紙に糊をコートした後、テープ幅に応じて原反ロールを大根切り(ログカット)するのが当たり前でした。しかし、原反径が大きくなると紙や糊の厚みムラが出てきて、大根切りすると巻き崩れてしまいます。弊社開発のラジアルフリクションシャフトを用いれば、600mmの原反から15mm幅テープを一度に40丁スリットしながらズレ無く巻取ります。
品質を管理、制御する電気システムと、機械の寿命を左右する部品の多くは社内製作です。
すぐれた巻取機械は、設計と制御、各部品が一体化し、各々の精度が高く連係にムダがないこと、
と思っています。
30年から40年の長期保守サービスができる理由でもあります。
設計部門
電気制御部門
部品加工部門
組立部門
特許出願・登録件数
他社製品の模倣ではなく
オリジナリティあふれる巻取機械
お試し食品があります。車も、試乗をします。
巻取機械もテスト機による試運転が、当然。と、思っています。
製品端面の確認
硬度測定
ストロボテスト
易開封
テスト結果
どれくらいの速度や張力で、どのくらいの運転が
できるのか、お互いに確認します。
各社のカタログ仕様が同じだからといって巻取品質が同じになるとは限りません。
片岡機械は、ユーザーが求める巻取品質を確認したうえで機械の製作を始めます。
納入後、"こんなはずではなかった。"という声をなくすためです。
立会打合せ
機械製作後の立会運転の打ち合わせは、
事前テストの再現性の確認ですので、
スムーズです。